【面白庵月釜】

お茶会というと、

広い和室に30人、40人とぎゅうぎゅうに詰め込まれ、お点前をする人、説明をする人がいて、お茶やお菓子は裏から別の人が運んでくる。そしてそれを一日に何回も繰り返す。

そんな光景を想像しませんか?^^

 

そのような茶会は“大寄せ茶会”と言われ、コロナ以前はそれがお茶会の主流でしたが、本来のお茶会からすると究極の省略形です。

 

では本来のお茶会とは一体どんなものだったのでしょう。

 

「おもてなし」の原点と言われるお茶のおもてなしは、“あなたのために”というところに本質があるように思います。ゆえにお客様は3名ほど、主客皆もともとお互いを知る仲。

 そして、炭を足す、懐石料理とお酒を振る舞い、そして濃茶、薄茶と約4時間にわたり行われるいわばお茶のためのフルコース。千利休が確立した「茶事」といわれる、お茶会の本来のかたちです。

 

ところが近年、茶会にも効率化が求められるようになり、大寄せ茶会が生まれました。



茶道が効率を求めたら元も子もない。




そこで面白庵では、「月釜」として、不定期に毎月1回、茶事を開催しております。

お茶を習っているとかいないとか、そんなことは一切関係なく誰もが気軽に参加できる茶事。

それは勉強のためではなく、利休さんが追及した“おもてなし”を五感で感じ、楽しんでいただくため。

知識、経験、着物、正座、何も要りません。ただ一つ、その場を楽しもうとするお気持ちだけご持参ください^^